10月23日(月) L.A.への移動

1024×768ドット以上でご覧になることをおすすめします。


 St.Petersburg滞在を終え、ロサンゼルスに移動する日が来ました。早朝、ルームメイトのY先生とコインランドリーに行って洗濯をしている間(ちなみに、料金は洗濯が$1、乾燥が一回25c)、気持ちいい風景に出会いました。南国風の木の間に浮かぶ、緯度が低いためにほとんど寝そべったような下弦の月が何とも幻想的でした。おまけに、電線にとまった多くのスズメたちも写真にアクセントを添えてくれました。


 宿泊したホテルで働いていたルームメイドの中に、私が「ブルースリーに似ている」とか勝手に言いだし、会うたびに「アチョー!」と声をかけてくる人がいました。人種差別が撤廃されているはずのアメリカでも、南部の方に来るとやはりメイドさんはほとんど黒人です。留学していたときに黒人の友人がいたことや、留学最後の1ヶ月でアメリカ一周したときに南部の方にも来たことから、黒人には違和感はありません。むしろ、このたびのデジカメ紛失事件では、黒人のドライバーのおかげで返ってきたわけですから、私の中ではますます黒人が好きになりました。そこで、彼女と記念写真。「あとで送ってね」と住所まで教えてくれたので、この写真を送ってあげました。(何の返事も来ないぞー!) 2枚目の写真は、ホテルの前に生えていた木です。Spanish Moss(スペイン苔)という植物が寄生しているのだそうです。 3枚目は、長くお世話になったホテルの玄関の風景です。


 午前10時にホテルをチェックアウトし、バスでSt.Petersburgを後にしました。ロサンゼルスに向かう直行便が飛ぶ空港があるオーランドに行き、オーランド国際空港の中にあるピザハットで、おいしいピザをたったの$2.99(300円少々)で食べました。オーランドの近くにはスペースシャトルの打ち上げ基地であるパサデナがあるため、望遠鏡を売るお店や宇宙服の展示などがよく見られました。


 私たちを乗せた飛行機(ボーイング757、この機内はものすごく狭かった!)はオーランドを飛び立ち、フロリダ半島を横切って、なんとSt.Petersburgの上空を飛び越えました。5枚目の写真は、タンパ市とSt.Petersburgを結ぶ、3つの長い海上高速道路です。初めてタンパに来たとき、機内からこの3つの道路が見えていたのを鮮明に覚えています。


 フロリダからの飛行中に「ロッキー山脈が見たい」とおっしゃる先生がいたので窓側の席を譲ってあげたのですが、残念ながらほとんどが曇りで、飛行機の下には厚い雲が立ちこめているだけでした。私たちを乗せた機は太陽を追いかけるように約5000kmを飛んで、ロサンゼルスに到着しました。フロリダとの時差が3時間ある(フロリダより時計が3時間遅く進んでいる)ので、本当は5時間経っていたのに時計は2時間進んでいるだけ。3時間もうかっちゃった。機内からは、ロサンゼルスのダウンタウンの高層ビル群がそびえ立っているのが見えました。1984年のミネソタ留学時代に、グレイハウンドバスでアメリカ一周をしていたとき以来の訪問です。ロサンゼルス国際空港を出てすぐ感じたのは、「テンポが速い!」ということでした。人々の歩く速さも、走る車の数も、フロリダとは桁違いのように感じました。


 ロサンゼルスでのガイドはSさんという男性で、米国籍を取得した元日本人の方で、ホテルに移動するまでにたくさんのことを話してくださいました。以後、彼のお話の中からメモを取ったことには、◎印を付けて箇条書きしていきます。

◎ロサンゼルス国際空港は世界でも最も込み合う空港の一つで、夕方から夜にかけて着陸したい飛行機が10機以上、着陸灯をつけて上空に並ぶことが少なくない。(確かに、この日もバスの中から着陸を待って一列に並ぶ飛行機が、5機は見えていました)

◎ロサンゼルスの高速道路は込み合うため、2人以上の人が乗っている自動車のみが走ることのできる、カープールレーンという車線がある。(もちろん、私が乗ったバスもこのレーンを走っていました)

◎リトル東京を含む数ブロックは安全だが、その外に出たら命の保証はしない。(確かに、バスの中からも怪しい目つきをした浮浪者らしい人がたくさんたむろしているのを見かけました)

 宿泊場所は、リトル東京内にあるニューオータニホテルでした。私の部屋から写した写真です。目前にはダウンタウンビルがそびえ立っていて壮観でした。


 リトル東京内にある、ラーメン屋さん(「どさんこラーメン」などのチェーン店を除いては、アメリカではこのようなスープに入ったラーメンにはなかなかお目にかかれないのです)で夕食をとりました。日本直輸入のビール、ちゃんとラーメンの味がするラーメン、そしてちょっと味は濃かったけれど食べ慣れたチャーハン、漬け物、そして何も言わなくても出てくる水、など日本そのままの世界が、そこにはありました。お客さんたちもほとんどが日本人で、新聞を読みながら、または日本語で話をしながら食事をしている様子を見ていると、まるで日本にいるかのような錯覚を覚えました。しかし、食べ終わって町に出てみると、やっぱりそこはアメリカでした。ホテルへの帰りにコンビニに寄りました。そこで、シンガポール製のUCC缶コーヒーを99cで買いました。これまで何度かアメリカには来ていますが、一度も缶コーヒーには出会いませんでした。もちろん、ジュース類の自動販売機というのも、お店の中ぐらいにしかありません(安全のため?)。


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