10月17日(火) ベイポイント小学校

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 二日目、午前の訪問校はBaypoint Elementary Schoolです。実は昨日の帰りに、デジカメを貸し切りバスの中に置き忘れてしまい、17日はホテルに戻るまで一枚も写真が撮れなかったのでした。通訳のYさんが「アメリカでは紛失物はなかなか帰ってこないですよ。特に、先生方が乗ったあとに別の団体があのバスに乗っていれば、多分、絶対に戻らないでしょう」という言葉に、非常にショックを受け、同時に「やっぱりなー」とあきらめながらも、渉外係(グループに分かれたときの通訳)としての仕事に専念した一日でした。

 後日談:翌日、16日にカフェテリアで一緒に食事した運転手さんがバスの車内を点検した際に、私のデジカメを発見してホテルまで届けてくださったことで、ますますフロリダが好きになりました。もう戻らないと思っていたので、本当に感謝しています。通訳のYさんにも、バス会社に何度も電話をかけてくださったお礼を言ったところ、「フロリダの住民の一人として、自分の住む地域でいやな思い出を作ってほしくないですから、当然です」とおっしゃいました。これから日本でも、こういう心がけを見習って生きていきたいと思います。


学校の概要

 幼稚園〜5年生までの約760人の生徒が通う学校です。この学校は、高等科学技術センターを併設しており、高度な数学・理科・外国語・テクノロジーのカリキュラムを持つマグネットスクールです。36人の教師、4人の臨時教師、8人のスペシャリスト(専門科教師)、事務職が6人、その他24人の職員がいます。

 必修教科は英語(読み書き)、社会、数学、理科、美術、音楽、体育、スペイン語で、選択教科としてギターとコーラスがあります。

 逆に、学業不振児や情緒障害児、言語を含む身体に障害を持つ児童なども受け入れています。


メモから:写真がないのが悲しい

 マグネットスクールとして、数学・理科・テクノロジー・スペイン語の専門教員を8人おいています。

 児童たちの放送活動が活発に行われ、WBPE(テレビ局)のニューススタジオを備えている。これを通して全校に「米国民としての誓い」や「スポーツニュース」などを放送します。

 公立学校の教室には必ず国旗があり、毎朝宣誓します。

 先生が個人的な都合で休むときのために、臨時に授業を交代してくれる先生(短大卒の資格で可)をパートタイムとして4人、登録しています。

 各教室には数台のコンピュータがあり、1台はインターネットに接続できます。アプリケーションは、サーバーにインストールしているものを利用します。

 図書館職員はパートタイマーとして、7人の父母のボランティアが勤めています。なお、学校でパートタイマーを雇うようになったのは10-15年前からで、生徒の親・高齢者・学生・会社などから派遣された人たちが、審査を受けて通ればOKです。


学校内を回ってみて

 1年生ではスペイン語を学んでいました。使用している言語はすべてスペイン語で、動作・歌・絵をふんだんに取り入れて教えていました。少しすると、最上級生(5年生)が教えにやってきて、絵を使って1対1で教えていました。

 2年生では作文を書いていました。野球とサッカーの同じ点・違う点を書き出し、ウェビングを通して作文するというものです。これをペア学習でやっていました。なお、4年・6年・10年生になると作文能力を測定する、大きなテストがあるそうです。さらに教室内は、いろいろな動物の、説明付きの絵や写真がたくさん貼られていて、さながら祭りのようでした。

 3年生では、授業中に遅れて入室してきた子供がありました。Administrationから渡された紙を受け取りながら、先生は"Good morning, I'm glad."(おはよう、来てくれてうれしいわ)と言いながら、その生徒を抱きしめました。遅刻してきた生徒に対し、決して「うれしい」という気持ちは持たないだろう、それまでの自分の態度を反省しました。また、子供たちが教師に集中しないときがあり、先生は急に"Are you ready ?"と歌い出しました。すぐさま、子供たちが"We are ready."と歌い返したのを見て、「おもしろい!」と思いました。

 4年生では、できるだけ班体制をとらせ、話し合いを通して授業をしているとのことでした。


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