10月26日(木) 帰国の途につく

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 アメリカ最後の朝を迎えました。8:00にホテルを出発し、小雨の中バスでロサンゼルス国際空港へと向かいました。途中、線路を走る2両の電車を見かけました。最後の日にもかかわらず、ガイドのSさんはたくさんのことを教えてくれました。

*カリフォルニアでは雨は年間20〜30日しか降らないため、雨が降ると交通事故が多い。

*デルタ航空のスチュワーデスにはあまり若い人は多くない。アメリカでは、スチュワーデスでも何でも、年をとれば年次休暇が増えるため、長く務める人もけっこう多い。

*ロサンゼルスでは、2020年でハイウェイがパンクするので、地下鉄を通すための穴を掘っているが、砂地のために作業は難航している。

*車の運転手のマナーはいい。日本のように割り込みを絶対に許さないというギスギスした雰囲気はなく、「前に入りたいなら入れば?」というかんじなので、車の車線変更がしやすい。

*SouthWest航空という会社では、全席自由席で、フレンドリーなサービスを売り物にしていることから、人気が急上昇している。


 私たちは、いよいよ日本行きの飛行機に乗り込みました。飛行機はロサンゼルスを飛びたち、カリフォルニアの海岸を北上しながらアラスカ方面へと向かいました。アメリカへ向かうときとは逆に偏西風に逆らって飛行するため、行きよりはスピードが落ちるのだそうです。機内放送では、11時間21分の飛行時間を予定しているとのことでした。機内食を食べ終わってから時計を見ると、21:46でした。ロサンゼルスではとっくに夜になっている時刻でしたが、外は(離陸当時と同じく)真昼のままでした。逃げている太陽を追いかけて飛んでいたことになります。


 いっしょうけんめい窓の外を見ていたのですが、雲が厚く、アラスカも北海道もまったく見えませんでした。途中、機の右後ろにきれいな虹のようなものが見えました。空中に浮かんでいる氷の粒がプリズムの役割をしていたのでしょうか?


 成田への着陸時刻が近づき、飛行機が高度を下げ始めたので腕時計を見たら、26日の23:26をさしていました。日本時間では27日の15:26だったので、やっぱり帰りは一日が失われたことになります。どんどん低くなってきて、地上のようすが見え始めると、きれいに並ぶ田んぼ、頼りなさそうに見える一車線ずつの道路、そしてそこをものすごくのろのろと走る(ように見えた)車が見えてきました。とうとう懐かしの日本に帰ってきました。着陸した瞬間、ほっと気が抜けるような気分になったのを覚えています。


 空港のロビーで、荷物が出てくるまでの時間を利用して解団式を行いました。トランクはすぐに運送会社のカウンターに預け、身軽になって成田エキスプレスに乗り込みました。飛行機の到着がかなり遅れ、予定していた電車に乗り遅れたこともあるのですが、あっという間に外が暗くなってしまったのには驚きました。日本では夏時間がないのと、緯度が高くなったせいでしょう。東京駅で新幹線に乗り換え、それぞれ自分の自宅へと向かったのでした。

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