1月13日(木) 10日目:ニューヨーク市内見学


 久しぶりの移動で疲れていたはずなのに、6時に鳴るはずのモーニングコールがなぜか30分遅れたため、それをあてにしていた短期留学生たちは大忙し状態になってしまいました。6:55にロビー集合、7時から朝食(私はパンケーキとカリカリに焼いたベーコン)。ロビー集合は7:50だったので、荷物のパッキング等でかなり厳しかったかも...。

 それでも、きちんと「旅モード」に移行できている短期留学生たち、バスは1分も遅れることなく8時ちょうどにホテルを出発できました。訪問予定の自由の女神がメチャ混みするだろうということと、夕方にはワシントンへの飛行機に乗らなければならなかったので、時間に厳しくせざるを得なかったのです。

 バスは順調にマンハッタン島の摩天楼の間を南へ進んでいき、1931年から(貿易センタービルができる)1972年まで、世界位置の高さを誇っていたエンパイアステートビルに向かいました。

 予期せずここでもすごく厳しいセキュリティチェックを受け、高速エレベーターで86階(高さ320m)にある展望台へ。ここからマンハッタン島を含めたニューヨーク全体が見渡せ、遠くには自由の女神像があるリバティー島も見えていました(写真右下)。

 展望台は屋外にも出られるので、少し出てみました。凍るような冷たい風が吹き付けるためか、外にいる観光客はまばらでしたが、黒人の警備員に「寒いでしょう?」と話しかけると、「寒けりゃ話せないだろ?」と突っ込まれました。このビル、私にとっては28年ぶりの訪問となりましたが、マンハッタン島の南の方にあるパンナムビルのPAN AMというロゴがMetLifeになっていたのと、遠くに一段と高くそびえていたのに同時多発テロで崩壊した貿易センタービルが「確かになかった」のがすごく印象に残りました。

 気がついてみると、ほとんどの短期留学生たちはさっさと屋内展望台に避難していました。みんなで記念写真を撮ってもらい、1階へ下りて広いホールのエンブレム(?)の写真を撮りました(写真右)。

 そのままマンハッタン島を南へ向かい、バッテリーパークでバスを降り、チケットをもらってフェリーでリバティー島へ。いよいよ日本人にとっては「これぞアメリカの象徴」とも言える自由の女神像の見学です。

 フェリーは約15分で到着。島に上陸してわいわい騒ぎながら歩き、記念写真を撮ったりしました。寒さのせいかあまり観光客が多くなかったので、ゆっくりと見学できました。私自身が訪問した1984年の夏は改修工事により鉄骨に囲まれていたので、目の前で生の姿を見るのは(実は)初めてでした。本当は冠のところまで階段で上れるそうですが、ガイドさんの話によると、同時多発テロが起こったあとに安全のために閉鎖され、現在は予約した1日約200人しか上れないとか。

 島には土産物屋さんがあり、みんな大量にお土産を買い込んでいました。ただし、MADE IN CHINA のような品物にはなるべく手を出さないようにしながら...(せっかくここまで来て、中国製のものを買うのはねぇ...)。

 バッテリーパークからの移動途中、貿易センタービルがあったグラウンド・ゼロの脇を通りました。フリーダムタワーという新しいビルが2013年の完成を目指して建設中だとか。

 チャイナタウンに入り、中華料理店へ。アルミ製ではありましたが箸を使い、なんとなく見慣れた中華料理を見ると、なんかほっとしました。

 昼食後、バスは改築中の国連ビルの脇を通ってラガーディア空港へ。乗り込んだ飛行機は50人乗りの小型ジェット機。機体がすごく小さく、横が4人掛け、離陸前に窓から見た外の風景は観光バス並の低さでした。おまけに、天井がすごく低い! 写真中は、座席に座ったまま上に手を伸ばして撮影したものです。「本当にこれで飛ぶのか?」と不安になりましたが、1時間遅れで離陸したニューヨークの夜景は「きれい!」の一言。

 1時間20分ほどでワシントンDCのダレス国際空港に到着。下の写真は、空港内で撮ったアメリカの公衆電話です。携帯電話の普及のせいか、アメリカでも公衆電話を見かけるのは珍しくなってきました。

 機内に忘れ物をした短期留学生がいたり、荷物が出てこないなどのトラブルがあったりしたため(後日、小型機なので荷物を積みきれなかったことが判明。荷物は夜中にホテルに届いた)、ホテルへのチェックインは夜8:30を過ぎました。ここでお会いした関西弁の元気なガイドさんにさんざん迷惑をかけてしまいましたが、夕食もきちんといただきました。生徒も引率者もかなりお疲れモードでしたが、ここでずっと前から体調を崩している生徒がいることが分かり、翌日の動きなどをめぐってさらなる大議論となってしまいました。体調が悪いなら、早めにきちんと言ってもらわないと...中学生なんだから。


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