1月11日(火) 8日目:デルズ市7日目


 あっという間にデルズ滞在も1週間目を迎えました。朝、いつも通り中学校の会議室に集合し、徒歩(!)で町へ移動。

 歩道を長時間歩いてみて再確認しましたが、道路や歩道には大粒のザラメみたいな解氷剤が散乱していました。アメリカではスタッドレスタイヤの性能を競うよりは、粒状の解氷剤を大量散布する方に重点を置くようです。旭川ぐらいの緯度、当然この時期の気温−10℃やー20℃はざらですが、道路は圧雪凍結ではなく路面が見えています。車はオールシーズンタイヤが多いそうで、どの車も車体は塩を吹き付けたように汚れています。

 歩いて移動し、途中で男女2チームに分かれましたが、女子チームの最初の訪問先はお菓子屋さん。ファッジを作って売るお店でした。店内に入ると、一面甘い匂い。プレッツェルのチョコレートへのディップを体験したり(写真左)、ドロドロに溶けたファッジの材料を大きなヘラで鮮やかにこねて混ぜるのを見て驚かされたり(写真中)しました。最後に、一人一人がお土産のファッジをいただきました。

 次に向かったのは、通りの反対側にある写真博物館。H.H.ベネットという写真家がデルズに移住したあと、シャッターや暗室、撮影技術に改良を加えながらデルズのすばらしい景色の写真を全米に紹介し、そのおかげでデルズ市が有名な観光地になったとのこと。シャッタースピードを速くできたので、スタンドロック(2つ並んだ高い岩)を飛んだ息子の静止写真を撮ることにも成功したとのことです。博物館の中には、実物大のスタンドロックを飛び越える体験もできました(写真中)。

 帰り道、デルズの中学校の先生であるJ先生が、いきなり雪の中に大の字に寝転がって手足を上下にバタバタ。何かと思ったら、「子どもの頃、よくこうやって『天使の姿』を作って遊んでいた」とのこと。

 中学校に戻り、日本文化のプレゼンテーションとして準備・練習してきたけん玉、折り紙、習字を短期留学生が実演し、アメリカ人中学生に遊んだり作ったり書いたりしてもらいました。

 中学校の校舎内には、飲み物やスナックの自動販売機がありました。

 校舎北西側にある中学校の廊下にある個人ロッカー(コートや勉強道具をここで出し入れし、生徒は教室を移動して授業を受ける)と、校舎南東側にある小学校の廊下です。小学生はまだロッカーがうまく使えない、ということでしょうか?

 エントランスホールには、岩泉町からの第1回目と、私たち第20回目の短期留学生の集合写真が展示されていました。

 夜は、市内のホテル広間にて、お別れパーティが開催されました。デルズの中学校長、教育長のスピーチを通訳するのに加え、短期留学生が次から次へとやってきて「これは英語でなんて言うんですか?」と質問してくるし、自分のスピーチ(英語)も考えなければならないし、とても料理を食べたり、ホストファミリーと歓談している場合ではありませんでした。短期留学生とホストステューデントのスピーチの後は、岩泉小唄を輪になって踊り、最後に子どもたちの記念写真撮影大会でした。これと前後して、日米の生徒たちが入り交じって一生懸命英語で別れを惜しんだり、写真を撮り合ったりしていました。


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