MacとWindowsの比較 Macintosh? Windows? |
1994年からMacばかりを使ってきましたが、仕事上、どうしてもMS Word/Excelを使う必要にかられます。ところが、Windows環境のパソコンとデータのやり取りをするたびに、(主にフォント環境の違いから)レイアウトが崩れたりしがち。また、Windowsベースのネットワークに入りにくいこともあり、やむを得ず2008年4月にWindowsマシンを購入しました。現在は、インテルのCPUを搭載したMacBook Proで、両方のOS(MacOS 10.6.2とWindows 7)を使い分けています。
4年ほど両方のマシン及びOSを使用してきて、それぞれの長所・短所も少しずつ見えてきました。「MacとWindows、どっちがいい?」という議論はさておき、使用感を下の表にまとめてみました。新たに気づいたものがあれば、書き足していきます。
なお、アップルコンピュータのサイトの中には、WindowsからMacに乗り換えた人のためのスイッチハンドブックというページがあります。操作方法について、図入りで詳しく説明されています。
項目\環境
|
Macintosh |
Windows |
ブランドイメージ | ○「Macを使っている」と言うと、よく「おおー」と勝手に感動される。「Mac」というブランドイメージ(と過去の値段の高さ)が定着していることを感じる。 | △過去には「DOS/Vマシン」とか「PC/AT互換機」呼ばれていたように、たくさんのメーカーがWindowsを搭載していることから、本体とOSのイメージは別々。 |
本体 | ○本体・OSのデザインや高級感、使い勝手が非常に洗練されていて一体感もあるため、所有しているだけで満足感を得やすい。 | ○各社の工夫が見られ、軽さ、安さ、便利さなどバリエーションが豊富。 |
本体価格 | △競合するメーカーがないこともあり、高め。しかし、最近は不況のせいか価格破壊が起き始めている。 | ○国内外たくさんのメーカーがあって競合していることから、平均的に安価。 |
機種のバリエーション | △現在はApple社しか販売していないので、機種は限られる。
○機種の選定は簡単。 |
○機種が各社たくさんあり、自分に合ったものを選べる可能性が高い。
△購入時は目移りして自分に適するマシンを選びにくい)。 |
環境 | △外国製でありシェアも低いので、日本では「Macでは使えない」というハード・ソフトが少なくないことから、ある意味致命的な部分もある。 | ○ハード・ソフトは「やっぱり国産」という安心感があり、特にフリーウェアなどは選択の幅が広い。 |
端子 | ○業界に先駆けてEthernet端子、CD-ROMドライブ、無線LAN(Air Mac)、Firewire(iLink)などを取り入れ、フロッピードライブやSCSI端子などの古い規格を積極的になくしてきた。 | ○ノートブックではUSB端子が多くて使いやすい。液晶プロジェクタに使用する15ピンRGB端子も本体に装備されている。 |
DELETEキー | △文字を削除する場合、一本指ではバックスペース(カーソルの前の文字を消す)しかできない。後ろの文字を消すにはfn+deleteの2本指が必要。 | ○BS(バックスペース)とdelete(カーソルの後ろの文字を消す)キーが独立していて使いやすい。 |
メニューバー | ○Mac誕生時からモニタ最上部にメニューバーが常時表示され、どのソフトウェアでもプルダウンメニューは左から順にアップルメニュー、ファイル、編集、...ヘルプとほぼ一貫していて覚えやすい。 | △メニューバーは使用しているソフトウェアのウィンドウに表示され、作業画面が狭くなりがち。 |
タスクバー | △現在立ち上がっているソフトウェアや、それぞれが開いているウィンドウを確認しにくい。 | ○画面最下部のタスクバーが、立ち上がっているソフトやウィンドウを一気に表示する。 |
リソースフォーク | △MacのファイルをWindowsにコピーした際、ds_storeやドット・アンダーバーで始まるリソースフォークが、Windowsでは不要なファイルとして見えてしまう。UNIXベースのMacOSXでは、アイコン等の管理に必要なためどうしても自動的に作成されてしまう。 | ○Windows環境では、UNIXベースのシステムに見られるようなこの現象はない。 |
外部ディスクのマウント | ○外部ディスクを挿入するとアイコンがデスクトップに現れるので、どのメディアをマウントしているかがわかりやすい。 | △外部ディスクを挿入した際、いちいち動作を聞いてくるのが煩わしい。どのメディアをマウントしているかはマイコンピュータを開いてみないとわからない。 |
外部ディスクのアンマウント | ○アイコンをごみ箱に捨てる、アイコンを選択してcommand+E、またはイジェクトボタンで自動的に排出される。 | △タスクバーのアイコンをクリックして「安全に取り除く」操作をする必要がある。このとき多くの外部ディスクを接続していると、取り外したいのがDドライブなのかEなのかFなのか...分かりにくい。 |
外部ディスクのマウント・アンマウント New! | △デスクトップのアイコンの有無により判断する。 | ○挿入時と排出時に「プルン」という音が出てわかりやすい。 |
CD/DVDドライブ | ○スロットローディングのため、出し入れがスマート。
△8cmディスクを使えない。 |
○トレイ式であるため、電源が入っていなくてもボタンで取り出せるし、8cmディスクも使える。 |
ソフトウェアの終了 | ○Command+Q(quit)で手軽にソフトの終了ができる。 | △メニューバーからは操作できず、マウスを右上に移動して×をクリックしなければならない。 |
ファイルの移動 | △「コピー」→「ペースト」しかできない。後で移動元のファイルをごみ箱に移動するのが面倒。 | ○右クリックで「切り取り」→「貼り付け」が可能。 |
エイリアス/ショートカットの作成 | △エイリアスを作り、それを必要な場所まで移動させるのが面倒。 | ○右クリックで「コピー」→「(必要な場所への)ショートカットの貼り付け」ができる。 |
リスト表示のとき | ○ファイル/フォルダ関係なく、名前順や更新日順に表示される。
○オプションでフォルダサイズも常に表示できる。 |
△ファイルとフォルダをそれぞれまとめて表示するため、本当の名前順や更新日順に並べられない。
△フォルダサイズはカーソルが上にあるフォルダしか表示しない。 |
個々のウィンドウのサイズ変更 | △右下の角をドラッグして変更する。 | ○右下の角をドラッグして縦横自由に変更できるほか、ウィンドウの右辺ドラッグで横幅、下辺ドラッグで上下幅を変更できる。 |