Diary Topへ

2005年6月


29日(水) 金星と水星の接近をとらえた!

 アストロアーツのサイトにて情報を得ていた「金星と水星の接近」、やっと晴れてくれたので明神岳に登り、無事撮影することに成功しました。肉眼では金星しか見えませんでしたが、双眼鏡で見ると、金星の左側に水星が見えました。カメラレンズでは拡大率が不足していたので、15cm反射望遠鏡の直焦点(f=750mm、35mm換算で1,200mm相当) でねらってみました。高度がかなり低く、薄雲の中での撮影になりました。右が金星、左が水星です。

 このあと、平庭高原スキー場の駐車場に移動して、天体写真を激写しました。といってもセッティングに時間がかかり、長時間露出が必要な天体写真なので、写したのはたったの数コマですが...。

撮影データ:6月29日 20:06 15cmF5反射直焦点 f=1,200mm F5.0 1秒露出 ISO400 ビクセンSP赤道儀による自動ガイド Canon EOS Kiss Digital 山形村川井明神岳山頂にて


27日(月) またも、やってもーた!

 Mac Fanという雑誌の「電脳奥様」風に「やってもーた!」してしまいました、ホームページのボタンを「ポチッとな!」で昨日受け取ったiPod mini。PLUS YU楽天堂というショップにて、税込み21,000円(送料無料)でした。さっそくUSBケーブル経由で充電しようと思ってiBookに接続したところ、いきなりiTunesが立ち上がって、保存されていた159曲の洋楽がすべて2〜3分でコピーされたのには驚き! 使い方もろくに分からないうちから「聞く準備完了!」ということになってしまいました。クリックホイール、慣れないうちはけっこう戸惑いましたが、慣れてみるととても便利。自信を持って人にすすめられるアップル製品だと思います。それにしても、1曲ごとにイコライザーを変更できたり、シャッフル演奏(ランダムのこと)ができたり、曲名やアーティスト名はもちろん演奏時間まで数字と棒グラフで表示されたり、液晶パネルにバックライトがついていたり、使ってみて驚くことがたくさんありました。

 カセットテープ型のアダプタを使用して、車のカーステレオでもきちんと鳴らすことができ、ゴキゲンです。なんでもバッテリーは18時間もつそうですから、北上市〜山形村の往復にも(CDを入れ替える必要もなくなり)とても重宝しそうです。

 金曜日に1年生、今日2年生の期末テスト作成を終えました。明日は3年生の分を作成するつもりです。今回のテストの目玉として、1年生には辞書ひき、2年生には面接による教科書の音読、3年生には面接による教科書の音読と2〜3の英問英答(月の名前、昨夜9時頃やっていたこと、ひまなときには何をして過ごしているか)を行う予定です。


26日(日) 暑い毎日、でもそれって内陸地方だけ?

 いつものように夕方、北上から山形村へもどってきました。北上では連日28℃ぐらいの暑さに加え、じめじめして「もう真夏か!」と思わせるような天候でした。道路の温度計も高速道路上〜岩手町あたりまでは27〜28℃をさしていたし、葛巻町と山形村との境(標高743m)でも24℃でした。しかし、峠を下るにつれてやませらしき霧がかかり、住宅近くの温度計はなんと17℃でした。とても過ごしやすくていいと思う反面、「これがここら辺の地域の農作物に影響しているんだなあ」と思ってしまいました。


24日(金) やっぱりあの人は、授業がうまい

 3年生は5・6時間目に総合の授業を行いました。テーマは「福祉」ということで、今日行ったのは手話。5時間目の授業を終えて職員室にもどってきた担任のS先生、「6時間目は何をやろうかなあ...」と少し困っていました。チャイムが鳴り、教室に行ってみて驚きました。まるで指導案を書いたかのように流れる授業。疲れたり、飽きたりし始めていた生徒たちの表情をとらえ、一気に手話クイズを始めて生徒を引きこんでいました。新しく覚えた手話は隣同士で(英語のペアワークよろしく)練習させ、次には立ち歩かせて「3人の人と・・・の会話をしなさい」というように、指示が次々と飛びます。やっぱりこの先生、授業がうまい。


20日(月) iTunesって、すごいソフト!

 今日は中総体の代休でした。朝から大掃除と洗濯を終え、昼過ぎから洋楽のダウンロード三昧を楽しみました。

 英語の授業で使う曲をどんどんストックしていますが、手持ちのCDでは曲が足りず、レンタルでは欲しい曲を探すのが困難です。そこで、できれば無料で、無理なら有料でもいいからMP3ファイルをダウンロードしようとしましたが、日本語サイトではほとんどがJポップしか扱っていません。そこで、iTunesのミュージックストアを利用しようとしましたが、日本ではまだサービスが利用できないとのこと。

 いろいろなサイトを探しまくり、ついに「iTunes Music Store Cardの使い方」というサイト。ここを参考に、プリペイドカード(メールでピンナンバー:パスワードのようなもの)をクレジットカード扱いで購入し、無事ダウンロードに成功しています。1曲約150円とCDレンタルよりはかなり割高ですが、たくさんの洋楽の中から欲しい曲がいつでもダウンロードできるというのは魅力です。普通の音楽CDに保存されている音楽形式(AIFF)でもなく、MP3でもない、プロテクト付きAACという形式なのでCD-Rにバックアップ保存はできないので、授業のために教室で使用するのにはiBookを持ち歩くか、iPodを購入するしかありません。やばい、iPod欲しい病にかかりそうな予感...。

 曲の検索からダウンロード、支払いまですべての操作が可能なiTunesというソフト、ものすごくすばらしいソフトだと思います。Macはもちろん、Windowsでも使えます。ダウンロードはこちらから。


18(土)〜19日(日) 地区中総体

 中総体・新人戦とも雨にたたられた昨年とは異なり、今年は2日間ともけっこういい天候でした。生徒のほとんどがバス通学なのと、会場までの移動が1時間ぐらいかかるところがあるため、生徒は全員、朝6:40の登校となりました。

 私が所属するサッカー部は両日とも出発時刻がけっこうゆっくりだった(チーム数が4つしかないため、試合運営を急ぐ必要がないため)ので、例年通り朝の練習をしてから出かけました。1試合目は対大野一中戦。楽に勝てる相手と思いきや守備に8〜9人ほどの配置となり、かなり攻めるのが苦労でした。結局1点しか入れることができず、1-0で勝ち。

 2日目の1試合目は県大会出場への鍵となる対久慈中戦。昨年は戦う前から萎縮してしまい、ボコボコにやられたとは思えないほどすばらしい試合をしました。結果は0-1で負けましたが、ここ数年間の悲願である「県大会出場」をかけ、練習してきた成果は如実に表れたと感じています。試合終了後、選手たちも泣いていましたが、なぜか私も泣けてきてしまいました。試合をふりかえるミーティングでは、どんな声をかけてあげたらいいか本当に困りました。勝たせたかったなあ。

 2試合目は対長内中戦。もうほとんど県大会への道を閉ざされていたのに加え、主力選手がけがや発熱で出られない状態でスタートしました。前半で3点入れられ、いつものいやなムードになってしまいました。後半、キャプテンが熱をおして「出る!」ということになり、試合が終わったバドミントン部の女子6名が(ありがたい)黄色い声援をあげてくれる状態でスタートしたところ、試合の雰囲気ががらっと変わりました。後半は(オフサイドの疑いがある1点を含めて)2点取ることができ、結局2-3で惜しくも試合を落としました。


15日(水) 生徒に教えてもらったこと

 今月から、英語の授業の始めに英語の歌を取り入れ始めました。これまでも、英語の歌詞を聴き取り問題にしたプリントをやっていました。しかし、どうしても「いくつ当たったか」ばかりに生徒の注意が行きがちでした。そこで、いろいろな文献を参考に、思い切って歌わせてみようと思ったわけです。

 今月の歌、1年生はカーペンターズのSing、2年生は同じくカーペンターズのYesterday Once More、そして3年生はエリッククラプトンのChange the Worldとしました。途中から、3年生の歌を(音楽でDVDを見たというので)USA for AfricaのWe Are the Worldに変更しました。1年生はとても元気よく歌い、2年生はまあまあ、3年生は(特に2曲目になってから)ほとんど歌わないので「思春期だから、そんなもんなのかな」と思って半ばあきらめていました。

 昨日の給食時、3年生の生徒と雑談しながらこの悩みを話したところ、「立たせて歌えばいいんじゃないですか? それも自由に移動していいことにすれば、きっとみんな歌うと思いますよ」と教えてくれた女子生徒がいました。「座っていた方が落ち着くんじゃないか?」と思っていた私は半信半疑でそれを聞いていましたが、思い切って今日の授業で「立ったまま、移動もOK」にしてみたところ、全員がゾロゾロ移動し、教卓を取り囲むように(男女が別れて)輪になって並び、ものすごい大声で"We are the world, we are the children, ..."と大合唱し始めました。驚くやらうれしいやら、このことを教えてくれた生徒に感謝するやら、教科書の学習に入っても長いこと感動しっぱなしでした。

 あとで、ある男子が「隣に女子がいると、歌詞を間違えるんじゃないかって心配で歌えなかったんですよ。男子でかたまってしまったら、安心して大声が出せました」と大合唱の理由を教えてくれました。とってもありがたいことを教えていただきました。私、英語教師としても、中学校の教師としてもまだまだですね。


12日(日) タヌキ?

 山形村に戻る際、きれいな三日月が見えていたので、急いで望遠鏡を積み込み、住宅から学校へと向かいました。20cmバイザックで数コマ撮影したら、ガスがかかってしまいました。片づけを始めたとき、奇妙な音が聞こえました。「シューシュー、グーグー、...」という、今までに聞いたことのない物音。鳥の鳴き声でもないし、あきらかにケモノの物音でした。「学校の体育館裏にまさか熊か!」と背筋が凍る思いがしました。どうやら車の下あたりから聞こえてくるので懐中電灯でおそるおそる照らしてみると、タヌキらしき動物がいました。かなり警戒しているらしく毛を逆立て、私に対して警戒音を発しているのでした。「何でこんなところにいるんだ!」という疑問が頭に渦巻いていましたが、いくら懐中電灯で照らしても逃げることもせず、じっとこちらを見ていました。体長は50cmぐらいでしたが、なにせ野生の生き物のこと突進してきてかみつかれたらケガをするだろうと思い、こっちも緊張しまくりで望遠鏡の収納作業をしました。物をしまおうとそちこちのドアを開けると「グワッ!」という威嚇の声を出すのでけっこう恐かったのですが、どうにか片づけを終え、車のエンジンをかけてゆっくりとバックするとピューッと走り去りました。20mぐらい離れたところでこちらを振り向いたらしく、ヘッドライトに照らされた目が光りました。あっちも恐かっただろうなあ...。下をのぞき込んだときに臭った「野生動物の臭い」が鼻に残っています。

 恐かった〜!


11日(土) 練習試合

 北上への帰省を一日遅らせ、朝早くからK中との練習試合に出かけました。過去には3-0で敗れた相手だそうですが、今日の試合運びはまあまあといえるものでした。試合開始直後から何となく元気がなく、先日のワールドカップ予選である日本対北朝鮮戦よろしく均衡した試合でしたが、本校得意の中央突破で1点をもぎ取りました。あと少しで試合終了というところで1点を入れられて同点で終わりましたが、指示の声かけ、トラップからパスまでの動き、寄せの甘さなど、あと一週間での練習の課題が見えた試合でした。

 終わってから北上に帰る道のりは180kmを越えました。ほとほと運転に疲れました。


10日(金) 第1回英語検定

 「英語大好きジュニアハイスクール」の一環として、第1回目の英語検定を2・3年生全員に受検させました。受検する級を自由に希望させたところ、(既に4級を持っている生徒を含め)18名もの3年生が3級にチャレンジしました。まだ3年生の授業が始まったばかりだったのですが、答え合わせをしてみたところ2〜3名の生徒は1次試験を通過したらしい自己採点結果となりました。語彙を問う問題はさすがに(未習語が多いために)難しかったようですが、単語の並べかえや長文問題、聞き取りで点数を稼いだものと思われます。


7日(火) 薄曇りながら...

 仕事が終わり、外食をしてそのまま住宅近くの山に向かいました。昨日から望遠鏡は車に積んだままです。空ははっきりした晴れではなく、シーイングがかなり悪かったのですが、拡大撮影なら大丈夫だろうと思いました。さっそく赤道儀のセッティングをし、(おとといはどのレンズで写そうか迷って時間をロスしたので)今日は15cmF5の反射望遠鏡による直焦点に絞り込みました。

 驚きました。ISOを1600相当まで上げると、F5の主鏡でも30秒〜1分でどんどん星雲星団が写ってくるものなんですね。さすがにフィルムカメラとちがい、ノイズはありますが相反則不軌による感度低下がないため、比較的短い時間の露出でもしっかり写ってきました。


5日(日) すごい星空!

 北上から早めに山形村に着いたときに「これは晴れそうだ」と思ったので、さっさと夕食をすませ、望遠鏡を積んで平庭高原スキー場の駐車場へと向かいました。本当は明神岳か富士見平へと思ったのですが、もしかしたらと思って駐車場で車を止めてみたところ、舗装していない広場には街路灯の光りが届いていませんでした。

 早速望遠鏡をセッティングしていると、空が暗くなるにつれてものすごい星空になっていきました。EF-S17-85mmF4-5.6ISの広角側で北斗七星と北極星を、EF70-200mmF2.8Lの望遠側でNGC4565(かみのけ座の系外星雲)とM51(りょうけん座の系外星雲)とM13(ヘラクレス座の球状星団)を、そしてタカハシP型(f=500mmF7.7屈折)でもM13をねらってみました。ピント合わせとフレーミングに手こずり、21時〜23:30ごろまでの2時間半もかけて合計12コマしか撮れませんでしたが、明日の仕事が気になって引き上げてきました。片付けながら東の空に昇ってきた「雲みたいな天の川」に見とれてしまいました。明日も晴れないかなあ...。


1日(水) 今月の洋楽

 今日あった2・3年生の授業ではテストの答え合わせを早めに終え、洋楽を聴かせました。これまでは穴埋めや単語選択形式でしかやったことがありませんでしたが、初めて生徒に歌わせてみました。あららびっくり。一生懸命歌おうとするではありませんか。先日初めて1年生にカーペンターズの"Sing"を歌わせたときは元気よく歌ったので「やっぱり1年生は何にでも元気だな」と感じたのですが、今日の2年生での"Yesterday Once More"(カーペンターズ)でも歌声が聞こえたし、3年生での"Change the World"(エリッククラプトン)で3年生が歌っているのを見たときには感動しました。「なあんだ、中3でもちゃんと歌うじゃん!」というかんじです。

 3年生のテストには英作文を取り入れてみました。教科書のアイディアを借りて、「山形中学校を紹介する3つ以上の英文...10点」と「自分の好きなものについての3つ以上の英文...12点」を書かせてみました。つづりのミスは一切無視、ローマ字の使用も認めました。「とにかく自分の表現したいことを、まとめて書く」作業を課したわけです。その部分の採点は毎週水曜日に来訪するALTにお願いしました。採点基準は、「3つ以上の英文を書いていたら3点(2つ以下なら0点)」、「意味不明の箇所1カ所につき3点までの減点」、そして「文のつながりがスムーズで、バリエーションに富んだ内容であれば4点または6点」としました。多くの生徒がしっかり20点以上をゲットしていました。


Diary Topへ

TOP

inserted by FC2 system