Sorry, but only in Japanese....

2004.2

2004年3月


31日(水) ついに山形村入り

 昨日の朝、自宅を出て転任先の教頭先生に手続きをしていただいた教員住宅に向かいました。自宅からの距離は約140kmあり、途中で休憩を取らずには走りきれない距離です。

 転任校で鍵を受け取り、急いで荷物を運び込み、家族の待つ二戸市のシビックセンターに向かいました。そこで超伝導やオーロラの実験などを見てから、家族を乗せて教員住宅へ向かいました。荷物の整理などをしてから、八戸市の「よねくらホテル」にチェックイン。「せっかく県北に住むのだから(といっても単身赴任ですが)、そこを足がかりにして浅虫水族館に行こう」と計画していたのです。このホテル、かなり高級ながら広い和室があり、特にお風呂はユニットバスではないので湯船の外でお湯をザバーンとかぶることができて、とても私たちには快適でした。これで全て込みで15.750円は、はっきり言って安いと思いました。

 そして今朝、ゆっくりした朝食をとってから水族館へ向かいました。天候の関係からか移動中はもちろん、浅虫でもものすごい強風が吹いていました。家族を八戸駅まで送り(家族はそのまま新幹線「はやて」で盛岡〜在来線で北上へ)、住宅に戻りました。昨日から2日間の走行距離570kmは、久々の長距離走行でした。

 結婚前は実家の家族と暮らし、留学中はルームメイトと暮らし、結婚してからは今の家族と暮らしてきた私にとって、全くの一人暮らしは経験がありません。新しい仕事(なんでも教務主任、かつ3個学年の英語担当とか...)への緊張ももちろんのこと、一人で暮らすことへの不安は少なからずありますが、まあなんとかなるでしょう。一番のネックはPHS(@FreeD)のサービス圏外になってしまったこと。インターネットがいかに自分の生活に欠かせないものになっていたかを、今さらのように感じています。友人から電話の権利を安く売っていただいたので、手続きが済んだらISDNの契約をしようと思います。

 明日から新学期、頑張りましょう!!


29日(月) 上野中を去る日

 上野中に出勤する最終日を迎えました。初任者研修の指導教員としての指導記録をまとめ、忘れていた週録の記入も終え、レーザープリンタやら段ボール箱の書類やらパソコン周辺機器の積み込みを終えて帰宅しようとした時、職員室にいた10名ほどの先生方が見送りにきてくださいました。「また土曜日には『おはようございまーす!』と言って入ってくるかもしれませんよ」と軽いジョークを飛ばしながら、後ろ髪を引かれる思いで上野中を後にしました。合計11年間お世話になった上野中、とても思い出に残る人生を過ごすことができたと思っています。

 帰宅してから、明日の引っ越しに備えて荷物の積み込みをしました。ワンボックスタイプの車なので、引っ越し業者の手を借りることもなく、なんとか積み込むことができました。


28日(日) 送別会の季節

 春は送別会の季節。いつもは送り出していたのですが、今年は送り出される側となってしまいました。23日には職場の、そして昨日27日はPTAによる送別会が催されました。本校では、校長と校務技能員さんが定年退職、私を含めた3名の教諭が地区外へ転出、1名の教諭が地区内の別の学校へ転出、講師や相談員などの先生方7名が退任(うち数名は次の職場が決定しています)と、合計13名もの先生方が「送別」されることとなりました。

 2次会は、自分が担任していた学級の父母たちと飲みました。いつも何かと学級に力を貸してくださった、8名のありがたい方々と別れを惜しみました。特に中華料理店を経営なさっているSさんには、学級幹事としてたくさんのご苦労をおかけしました。いつもニコニコなさっていて、とても安心して頼ることができました。自宅に帰ったのは午前1時半を回っていました。


27日(土) 全員の進路決定 〜 転任

 また1週間さぼってしまいました。生徒の進路決定と転任と両方絡み合い、ものすごく忙しかった。

 やっと担任している学級全員の進路が決定しました。結局、私立高校に3人、県立高校に1人が進学することになり、やっと正式に3学年担任を引退です。やれやれ。それぞれの進路で精一杯やってくれることを願っています。

 かくいう私も、22日(月)の新聞報道の通り、定期人事異動によって県北のとある中学校へ転任することになりました。実際には東京出張後の3月2日には異動する地区、翌3日には市町村名、そして8日には学校名が校長から伝えられました。それから新聞報道までの約3週間、生徒に転任のことを秘密にしたまま普通に接するのは辛かった〜。

 昨日26日、転任先の中学校へ引き継ぎに行ってきました。東北自動車道を目一杯利用して移動したところ、自宅から170kmもあり、北上を7:30に出発したのに到着は9:58と危うく約束の時間に遅刻するところでした。学校への入り口を間違えて薮みたいなところに突っ込みかけたのも大きかった。校長室で公務分掌を確認し、職員室で先生方にご挨拶をしてから、英語の先生からの引き継ぎをしました。どうやら学校内でインターネット接続は可能なようですが、ISDN回線らしいです。1時間半ぐらいで引き継ぎを終え、教頭先生から教員住宅を紹介していただきました(これが驚くほどデラックス!)。

 その後、学校周辺を車で散策しました。村役場、道の駅(お惣菜から電化製品、食堂までそろっていて最高!)、公共施設などを回って、もう一度デジカメで校舎を撮影しておこうと戻ったところ、生徒が6人ほど寄ってきて「英語の先生ですか?」とニコニコしながら、でもおそるおそる聞いてきました。校舎内を案内していただいている最中に何人かの生徒とあいさつをしましたが、直接話しかけられたのはこれが初めてでした。とても素直そうで礼儀正しく、一発でこの学校が好きになりました(脳の中は非常に単純な構造であります)

 帰りはずっと普通の国道を運転し、途中から高速道路を経由したところ、時間は行きと同じ2時間30分でしたが、距離は140kmでした。「このコースがいいなー」と思った次第。ちなみに、向こうではぱらついた雪が降っていたのが、北上では雨がぱらついていました。本日の総走行距離350km以上、疲労困憊の一日でした。


21日(日) 要録抄本完成! 〜 新しいデジカメ

 今日も結局職場に来て、指導要録の抄本書きをしました。ついに完成しました! これで明日から少しゆっくり暮らせることになります。

 先月の日記でデジカメ関連のことを何度か書いていましたが、ついにペンタックスのOptio555という500万画素の機種をオークションで落札、購入しました。これまで使用していたカシオのQV-3000EX、レンズはF2.0-2.5と明るいし、画角が33mm-100mm相当と広角だったし、CFカードは安価だったし、単三(充)電池を使えて便利だったし、ファイル名が日付ごとについていたのでファイル管理が楽だったし、ファイルが日付ごとのフォルダで管理されていたのでさらに楽だったし、撮影と同時にメモリカード内にhtmlファイルを生成してくれたので取り込むと同時にインターネットブラウザで画像の確認ができたし、私の大きな手にはちょうどなじむ大きさでホールディングもしっかりできたし、最長露出時間も60秒までできたし、電源スイッチのON/OFFもわかりやすいし、とてもお気に入りの機種だったのですが、やはり334万画素は私にとって不足といえるものになっていたようです。特に、A4サイズまで引き延ばして印字すると、ジャギーが目立っているのが気になっていました。

 Optio555は、レンズが暗い(F2.8-4.6)し、おまけに最小ズームでも37.5mm相当にしかならないし、私には小さすぎて持ちにくいし(当然、ぶれる確率も高い)、ファイル管理が単なる通し番号になっているのでこれまで通り日付管理しようとする際には必ずA Better Finder Renameのようなソフトを通さなければならなくなりました(これが一番面倒くさい)。しかし、何を隠そう、500万画素の画像は精細を極め、5倍ズーム(デジタルズームで最大20倍まで拡大できる)だし、立ち上がりが速い(といっても3秒ほどかかりますが)し、レンズバリアがあるのでキャップの着脱が必要ないし、シャッタースピードが1/2000-15秒まで可能だし、専用バッテリーだし(実は、3000EXで使用していた単三の充電池は1.2Vなので、ストロボのチャージが遅い)、動画は15fpsと以前と同じながら音声が録音できるし、リモコンも使えます。あとは、慣れるだけですね。


20日(土) 合格発表 〜 指導要録作成

 卒業式翌日は県立高校の合格発表があり、「再募集」に出願しなければならない生徒がクラスから4人出てしまいました。幸い今年度からは、高校側が「定員に一人足りなくても再募集をしなければならない」というルールになり、いつもはやらない私立高校も再募集をしているので、けっこうたくさん選択肢はありましたが、調査書作成やら願書書き指導やら、やる作業は新規募集の時と同じ。けっこう手間がかかります。こんどこそ、全員受かりますように。

 わけあって指導要録の作成を急ピッチで進めています。今日の夕方、要録の本物の作成を終え(今日一日で25人分の「総合所見及び指導上参考となる諸事項」を書き上げた!)、今度は抄本の作成に入っています。今までの私のペースからは考えられないことですが、やればけっこう早めに始められるものです。「何も年度末休業を要録作成でつぶすこともないよなあ」と感じています。ルールにより、どちらもプリンタでの印字が認められていないのが一番辛い。いつでもねらい打ちができるよう、ファイルメーカーで書式だけは完成しているのですが...。


16日(火) 卒業式

 あっという間に卒業式がやってきました。県立高校入試を翌日に控え、何となく落ち着かない卒業式になるわけですが、卒業生はもちろん在校生も、大変りっぱに式を作り上げました。

 最後の学級活動では、約20分もの間、自分が今の学級を担任することになったいきさつから始まり、自分が作ろうと思っていた学級像、諸行事での工夫などを話して聞かせました。最後に、「それではこれで3年A組を閉じます、さようなら!」とあいさつをしようとしたところで、学級委員長のYさんが「ちょっと待ってください!」と前の方に飛び出てきました。花束と寄せ書きを手渡しながら「アキーのクラスでよかったです」みたいなことを言ってくれ、みんなで大きな拍手をしてくれました。(泣かないつもりでいたのですが)泣けました、これ。その後、全員が無事、上野中を巣立っていきました。君たちの将来に幸せあれ!


12日(金) 三年生を送る会

 県立高校入試が終わると、3年生は卒業式準備一色となりました。1・2年生は一生懸命準備していたんですね、送る会。けたたましいクラッカーで開会したあと、各クラブから3年生への感謝のことば、各学年の出し物(1年生は拍手と足踏みを使ったリズム演奏と合唱、2年生は昨年に続きソーラン節の踊り)、1年間を振り返る写真上映、合唱の交換、そしてエール交換など、たくさんの内容でした。先生方? もちろんやりましたよ、今年は水戸黄門の劇。


10日(水) 県立高校入試終わる

 昨日、今日と2日間にわたった高校入試が終わりました。一日目の筆記試験は、数学が難しかったようです。今日の面接試験のうち、全国に先駆けて行われた「英語の応答試験」には参りました。「5問出題。うち3問は各高等学校共通、残り2問は各高等学校オリジナル」との情報だったため、"How many brothers and sisters do you have ?"とか"What kind of music do you like ?"など100を超える質問を、2学期からずっと授業のはじめに継続的に行い、"Pardon ?"や"Could you speak more slowly ?"などの「会話成立のための武器」をたくさん授けてきました。「英語で全てやるんだから」ということで、入室の時はお辞儀なしで"Hello !"と言わせ、名前や出身校も英語で、終わって出る時にも英語で言わせるように指導してきたのです。

 ところが実際に終わってきた生徒の話を聞いてびっくり。なんと、入室の時には「失礼します」と、名前を名乗る時も日本語で、おまけにいくつかの英文からなる文章と、走っている犬と何かを見ている猫の写真が載った紙を手渡され、最初に30秒黙読、次に音読(驚いたことに、ここまでの指示は全て日本語)、そして質問内容は「この犬はどこに向かって走っていますか?」「この猫は何を見ていると思いますか?」「猫はかわいいと思いますが、あなたはどう思いますか?」など、やってきたこととは全くちがった、まるで英語検定の2次試験を改題したようなものだったようです。

 本校生徒たちは非常に驚いた様子で、「アキーがやってきたことと全然違ってた」とさんざん文句を言われました。来年度もこの方法で行くのかもしれませんが、これなら英語検定用の練習をしてきた方がよかったと、つくづく思いました。同時に、このやり方で本当に生徒の「英語会話力」を判定できるのかどうか、少し疑問に思いました。


6日(土) 峠越え気分...

 3学期および学年末の成績処理を終え、生徒会誌の原稿も無事印刷/製本業者に手渡してほっと一息...なんてはずもなく、今日も通知表書きをしに職場へ行って働いてきました。あとは来週の県立高校入試が3年生にとっての一番の勝負所です。大勝負をかけている生徒も学級にはいますが、なんとか全員受かってほしいものです。今年度入試から、英会話など大幅な入試上の変更がかなりあるので、生徒も不安でしょうが、こちらもかなりドキドキしています。同時進行で担任は、指導要録と要録抄本の執筆にかかります。これがまた大仕事なので、まだ「峠を越えた」と言える心境にはありません。

 あと1週間ほどで、担任している生徒を含めた3年生全員とお別れすることになります。4年のブランクをおいての担任、最初は「なんとか無事に1年間過ごせればいいや」という気持ちがなかったといえば嘘になるかな。でも、1年を彼らと過ごした今、やっぱり「担任は楽しいな」と思っています。卒業式が終わって卒業生を送り出したあと、だれもいなくなった学級に入って生徒たちの机をじっと見ていると、なんだか泣けてくるんですよねー。「明日からどうやって生きていこう?」なんて、まるで恋人にふられた時のような気分になるのです。

 あーだめだだめだ。まだ高校入試〜合格発表を乗り越えなくちゃ。頼むから、「再募集」なんてことにならないように!!


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